金融自由化
本サイトで繰り返し指摘しているように、アメリカは金融自由化をバネにして銀行中心の金融ビジネスを大幅に変えてきました。金融革命は現在でも日々続いていますし、そのダイナミズムは日本人にも多くの示唆を与えてくれます。それは、一言でいえば金融の中心が預金頼りから資本市場頼りに転換していくことです。顕著な例は、ノンバンク勢力の拡大と投資銀行(インベストメントバンク)の台頭です。アメリカのファイナンスビジネスにおけるノンバンク勢力の拡大は、めざましいものがあります。ノンバンクの企業向け貸出残高は、四○○○億ドル(四二兆円)に達したとみられ、銀行の貸出残高の三八%にまで拡大しています。また、個人融資のシェアも二○%を超えたという見方が多く、明らかに従来銀行が占めていた領域を侵しつつあります。主な動きをみると、GEやフォード、GMといったメーカー系の金融子会社の積極性が目立っていますが、これはオートローンやクレジットカードといった質の高い債権の証券化を進めている点が共通点です。アメリカでは、良い資産を持っていることが良いファイナンサーの条件であり、高格付をキープできる要素でもあります。優良メーカーの金融子会社が好調な理由がここにあります。
