我慢の限界
日本人にも我慢の限界というものがありますから、今年は彼らにとってそう都合良くはいかないでしょう。今年の不動産市場のデフレ要因をあげると次のようになります。三アジアの投資家の萎縮l昨年後半からの怒涛のようなアジア通貨危機が、香港、韓国、そしておそらく中国にまで及ぶことから、日本の商業地の潜在的な担い手として期待されてきたアジアの投資家の投資態度も相当悪化するでしょう。八○年代後半に、必死になってアメリカの不動産を買い漁ってきたジャパンマネーが、自国の具合が悪化して一斉に引きあげたように、アジア諸国も景気後退と金融引き締めという同じような国内事情によって、日本からの撤退を余儀なくされるでしょう。もともとアジアの投資家の逃げ足は早いのです。一二一新たな値下げと供給圧力l昨年建設大臣の一声で大幅な値下げ販売に踏み切った住都公団のビヘイビァが、ボディーブローのように住宅価格に影響し始めています。大手マンションメーカー大京は、塩漬けにしていた在庫のファイャーセールスに本腰を入れ始めましたし、他のデベロッパーも基本的にはたたき売り競争に参入せざるをえなくなるでしょう。
