ノンバンク

これらのノンバンクは、自己の資産を証券化する一方で、他の資産を買い取ってきて証券化する金融技術も身につけつつありますから、今後も資本市場重視のファイナンサーとして業容を拡大していくでしょう。さらに、資本市場重視型のファイナンサーといえばアメリカの投資銀行の右にでる者はいないでしょう。投資銀行は、もともと不動産投資ビジネスを金融ビジネスの業際として考えていましたから、比較的容易にマーケットに参入してきました。伝統的なファイナンサーである銀行や生保が貸し渋りを続けることは、彼らにとっては大きなビジネスチャンスだったのです。特に商業不動産の証券化市場は、彼らの独壇場といっていいでしょう。商業不動産モーゲージ(CMBS)や不動産投資信託(REIT)、それにマスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)の市場をつくり上げたのも、彼らが独自に市場で価値判断を見分ける手法を編み出し、それを広める努力をしたからだといわれています。最近ではデビッド・ボウイやロッド・スチュァートらのロックミュージシャンの著作権使用料(ロイヤルティー)を証券化して投資家に売ったり、イギリスのパブ最大手の売上債権を証券化したりと、証券化の対象も広がっています。